みなさんこんにちは

はじめまして!
さとりと申します。
40代・3児の母です。
趣味は読書と映画・ドラマ鑑賞。
考えたこと・感じたことなどを
ブログに書いております。
のんびり読んでいってくださいね♪
村田沙耶香さんの
丸の内魔法少女ミラクリーナ
読み終わりました。
いつもの如く、
これから読む人のために
ネタバレなしで
感想を書いていこうと思います。
さっそくいきますよー
短編小説4本立て
丸の内魔法少女ミラクリーナは
短編小説4本立てです。
・丸の内魔法少女ミラクリーナ
・秘密の花園
・無性教室
・変容
の4本です。
どれも短めなので、
隙間時間などにとても読みやすく、
あっという間に読み終えてしまいました。
でも短編だからって舐めちゃダメです。
そこは村田沙耶香、
やっぱり毒まみれで濃い
最初の短編「丸の内魔法少女ミラクリーナ」が
優しめの毒だったので
ちょっと安心していたら、
ジリジリロックかけられていて
落とされる寸前まで行きました。
あっぶない…。
しかし、
世界99と比べれば、
まだ毒の量は少なめでした。

⬆️こちら「世界99」の感想ブログです。
危険!危険!とばかり書いています。。。
では村田沙耶香にしては
毒が少なめなこちらの本、
子供も読めるかというと
子供は読むのをやめておきましょう
としか言えません。
毒々しさもアレなんですが、
途中性的表現が割とキツめの作品ががあるのがネック。
「無声教室」
です。
そこさえ外せば、中学生ならいける?かな?
いや、危険かもなー。
高校生くらいからにしておくのが無難かもしれません。
ちなみに我が家の中学生の娘は、
村田沙耶香好きなのですが、
村田沙耶香の恐ろしさもよくわかっているので、
私の検閲を待ってから読んでいます。
村田沙耶香は
本当はどんな本でも
大人になってから読むべきだと思うのです。
が、我が家の娘、
まさか私の本など読みやしないと思っていた
小5の時に、
村田沙耶香の「地球星人」を
読みきってしまっていたのです。
しまった!と思ったものの、
読んでしまったものは仕方ないので
「あれは小説だから本気にしちゃいけないよ。
文章が上手いから本当みたいに思えるけど
れっきとした物語なんだよ。」
と伝えました。
娘は素直に理解してくれましたが、
村田沙耶香の面白さに取り憑かれ、
その後何度も何度も「地球星人」を読み、
毒にやられたのか、
若干人間嫌いになりかけた時期がありました。
どないしよ…と焦りましたが、
本を取り上げるのは得策ではないと思い、
娘が気に入りそうな
なるべく優しげな小説を
片っ端から買い与え、
必死で村田沙耶香を薄めました。
おかげで娘はすっかり本好きになり、
さまざまなジャンルを読むことで
人間への不信感も薄まったようですが、
途中どうなることかと思いました。
そうなんです、
若者には危険なんです、
村田沙耶香は。
取り扱い注意本なんです。
いくら短編集で読みやすくても、
迂闊には読めない本
だということをしっかりと認識し、
大人でもはらに力を入れて読まねばなりません。
でないと、
簡単に毒に絡め取られてしまいます。
それほど力のある本なのです。
と、ここまで脅しておいてなんですが、
タイトルにもなっている
「丸の内魔法少女ミラクリーナ」
はうっすら異常な話でありながら、
大人の心をグイッと掴むもので、
私
初めて村田沙耶香で号泣
しました。
大人の女性ならわかるのではないでしょうか。
読み終わったらみんなの心が叫ぶはず。
私もミラクリーナになりたい!
って。
この感覚、前もあったなぁと思ったら、
それこそ「地球星人」でした。
地球星人読んでる時も、
私何度も思いました。
私もポハピピンポボピア星人になりたいっ!て。
そう、村田沙耶香はいつも
心の奥底の欲望を知らせてくれる
のです。
恐ろしくも美しく、
人の心に入り込む術を持ち、
あまりに曇りなき眼をもつ
作家さんなんですよね。
常識がブロックしている心の奥底を、
易々と私に伝えてくれるんです。
恐ろしくて、魅力的
なんですよね。
もうちょっとした怪談話です。
とにかく何が言いたいかというと
村田沙耶香はすごいっていうこと!!!
村田沙耶香はまだ読んだことないよって方、
是非読んでみてほしいです。
ミラクリーナじゃなくてもいいです。
コンビニ人間も面白くて、
びっくりするほどすぐ読めてしまいます。
地球星人も最高です。
世界99は、、、
何作か読んだ後にしてください。
危険すぎるので。
ぜひ読んで、
常識ぶっ壊されてみてください!

⬆️マジで世界99だけは迂闊に読んじゃダメ!!
コメント